島根 奥出雲葡萄園

私(福井)がレストランで働いていた頃。そう4年程前でしょうか?
雑誌「料理通信」で鹿取みゆきさんが国産ワインのコラムを連載していたと記憶しています。
当時の私にはあまり耳にする事のない金井醸造所やボーペイサージュなど
個性的で情熱ある造り手を紹介、その美味しそうな表現を読む度に
あ~飲みたい! このワイン仕入れよう!と購入の参考になりました。

そして、どうやら国内で新しい動きがあるみたいだ。
きっと良いものが続々と出てくるに違いない!!
そう、それは私が国産ワインに目を向けるきっかけとなったコラムでした。

そんな中
奥出雲葡萄園の「小公子」というワインを紹介している記事を見つける事がありました。
詳しい内容は残念ながら失念。
とにかく飲みたい!という衝動にかられすぐに連絡したことは今でもはっきりと覚えています。
ただ、人気なうえに少量生産の為その時は手に入らず。

出会った時が飲み頃という大の怠け者の為に無理して探しあてることもせず
どんなブドウなんだろうと思いを馳せながらその日を待つ事に。
いつか出会えるだろうと・・・・・・


大阪~出雲まで
時間に余裕があれば高速バスという選択肢もあったのですが
安いプランを探せば飛行機とバスの価格差が宿泊代込みで5,000円程度だった事
バスだと5~6時間かかるという事で飛行機での移動を選択。
非常にアクセスが困難です。
2回目の訪問は車で行く事に、、、やっぱり遠いです(笑)

伊丹から出雲まで空路で約1時間
出雲空港から宿泊地の出雲市内まで空港バスで約40分
(後に松江にすれば良かったと思うことに)
ワイナリーは出雲市内から20kmほど山手に位置します。
電車での移動を考えますが
調べると乗り換えに恐ろしく時間がかかること事が判明
幸い同行者が他3名いたためにタクシーで移動することに。
移動時間約30~40分 片道6000円、一人当たり1,500円程度でなんとか済みました。
お酒を飲めない人を道連れにして車で訪問できれば良かったんですが
もちろんそんな人は見つからず酒飲みばかりで行くことに(笑)
4人で行けて本当によかった。。。。K夫妻、Kさん お付き合い頂いて感謝です。


奥出雲葡萄園 ワイナリーのHPはこちら

到着後
一通りのワインをテイスティング
お土産などを見た後に併設のレストランで昼食を取ることに。
畑を眺めながらの食事はとても気持ちよい時間
近くのOLさん?達が休憩時間の昼食に来ていたのも興味深かったです。

こういった施設がある事は昨今話題になりつつあるワインツーリズム
そして今後の日本におけるワイン文化との関係を考えた時に非常に重要な要素の一つかと思います。
ワイナリー同士が離れている産地は特にそれを感じます。


さて、食後はワイナリー長の安部紀夫さんに畑とセラーを見せていただく事に。
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安倍さんは国際品種での栽培、醸造で実績のある山梨の丸藤葡萄酒工業で研修をされ
出雲の地においてもシャルドネとカベルネソーヴィニヨン、メルロー
ソーヴィニヨンブランを中心に栽培しています。
とても物腰が柔らかく
それ口外しちゃって良いんですか?と思うほど大らかな方でした。(笑)

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3.2haの自社畑は花崗岩の崩壊土主体の土壌
(道路工事時に削って出てきた土が盛られたユニークな畑
)剪定は短梢H型(ダブル・ギュイヨの変形との事)、マンズレインカットという仕様。

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ブドウの木の上に傘を設けているにも関わらず今年はベト病がけっこうでています。

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うどんこ病にやられた後のカベルネ。
7月の時点で収穫量の30%はダウンとの事 恐ろしい話です。

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やっとお会いできました小公子。
山ブドウと何の交配品種かは今もわからないそうです。
写真はまだ4年生の葡萄。
古い樹齢の樹は少し離れた畑にあるとの事
今年からこのブドウも絞れるようで少し量が増やせるそうです。

清潔な醸造設備

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破砕、圧搾機や

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発酵タンク

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?????あれ泡造ってましたっけ????
瓶内2次醗酵 現在試行錯誤中だそうです。
しかし何かが足りないぞ。。。。。
楽しみにしています。
アレのスペース確保できましたか?(笑)

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半地下の熟成庫。


さて、今度こそ出会えるか!と思った小公子。
ワイナリーでは完売で試すことは叶わず。。。。。



あ~いつ飲めるんだろうかと落胆して帰阪か・・・・・と思いきや
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!!!!松江市内で入ったとあるワインバー。
「安部さんかの紹介だったのでこんなの好きかなと思いまして。最後の1本なんです。。。。」
と店主。

完全にあきらめていた私は同行者の同意を得る前に
「ありがとうございます!!飲みたかったんです!!ぜひ、それでお願いします!!」
と言ったような気が(汗) ホントに感謝感謝です。

小公子2008
紫、黒のまざりあった濃い色調にチェリージャムを連想させる甘さを持った香りに少しの樽香。
丸くふくよかな黒い果実と山ブドウを感じさせるほのかな青さがあります。
果実味と相対するソフトなタンニンで柔らかい液体がスルリと喉を通り
余韻に続く綺麗な酸が酸フェチの私の口内をぐんぐん刺激します。(笑)


濃いワインを飲む事が以前に比べて格段に減ってきた私ですが
不思議な味わいながら素直に旨い。

年産2,000本程。来年リリース分、買えるかなぁ。。。

奥出雲さんのワインは現在アンウッド シャルドネ2009が入荷中。
こちらも上品で美味です。
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                                  E.FUKUI
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by kokusan_fujimaru | 2010-07-12 15:50 | Comments(0)