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大阪のブドウ畑

収穫の秋。一年のなかでもっとも忙しく、活気づくこの時期に、
大阪のワイナリーとブドウ畑をまわる機会をいただきました。

台風一過、秋雨がシトシト降り続くなか、まずは羽曳野市にある
飛鳥ワインへ。7月にワインツーリズムで来たときはあまりの暑さに
水とタオルが手放せませんでしたが、ひんやりと澄んだ空気に包まれた、
収穫後のブドウ畑は、祭りの後の静けさのような、ひっそりとした佇まい。

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整然と刈りそろえられた下草に、行儀よく並ぶブドウの木。
一見のどかな田園風景ではありますが、猪とのせめぎあいや
日々繰り返される地道な畑仕事があってこそ。

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大地と造り手の結晶ともいえる果実を放出し終えたブドウ畑は、
また来期に向けて、静かにエネルギーを蓄えているように見えました。




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新たに設えられたテイスティングルームでは、デラウェア、シャルドネ、
メルロー、カベルネソーヴィニヨンなどをテイスティング。
同じブドウ品種でも収穫年によってまったく味わいが異なるし、
同じ年の同じワインでも、飲むタイミングによって印象が変わるワインたち。

畑を歩いて、造り手の説明を聞きながら、頭だけではなく身体全体で
ワインを味わう。ワインを理解しようとして硬直するのではなく、
ただひたすら楽しむために弛緩し、すべてを受け入れたとき、
それまで見えなかったメッセージみたいなものが、
感じられたような気がしました。

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続いて、カタシモワイナリーへ。同じ場所で、変わらず90年以上も大阪平野を
眺めている、堅下甲州の古樹。溌剌としてフレッシュな堅下甲州のワインですが、
その奥にある旨みを感じたときに、このブドウ畑の風景がふと脳裏に浮かぶ・・・
ようになればいいのですが(笑)。もっと通って、もっと飲み込んで、
身体で覚えたいと思います。

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テイスティングでは高井社長自慢のグラッパも。少量とはいえ、
キューッと身体に染みこんでくるような圧倒的な存在感。
親しみやすいデラウェアのグラッパと、
孤高な緊張感が心地いい甲州のグラッパ。
どちらも甲乙つけがたい美味しさです。

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仲村わいん工房は、悪天候のためブドウ畑へは行くことが出来ず、
造り手の仲村現二さんにお話しを伺うため酒販店へ。今は腰を悪くしておられ、
ブドウ畑での作業の困難さがうかがい知れますが、ワインのこと、ぶどう畑のことに
なると俄然、熱を帯びてお話しくださるのが印象的でした。

サーバーから注いでもらった「さちこ」「大阪メルロー」を片手に、
いろいろお話をしているといつの間にか夕方に。雨も上がり、
だんだん日が落ちていくこの時間帯の、どこか底抜けに明るい空気。
ほろ酔い加減で空を見上げたときに、素直に感じた印象です。

大阪で、大阪の人たちが造る、大阪のワイン。
どこかに「大阪らしさ」という共通項がありながらも、
それぞれに個性的な、キャラのたつワイン。

あらためて、ワインは人だなあと感じた、収穫の多い一日でした。

一緒に参加したキッチン和(ニコ)のヨシさんのblogもどうぞ!
心斎橋のキッチン和(ニコ)さんでは、ただ今飛鳥ワインが
楽しめます。

Dai Aramaki
by kokusan_fujimaru | 2011-10-02 15:34 | ワイナリー訪問記(国内)