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ラシーヌ主催「イタリアワイン勉強会 第3回ピエモンテ州」

「この香りは品種の個性なのですか?それとも収量の低さから?」
「栗樽熟成の目的は、その材質の風味をワインに付与するものではなく、
適度な酸素接触という点において意味を持っています。」

深夜2時をまわってもなお繰り広げられる、ワインを囲んでの勉強会。
もちろん机の上でただ書物を読んだり、ワイン法に沿った知識を再確認
する、などという場ではありません。

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目の前のワイン、そこにある液体に向き合い、自分のなかで消化し、
そのメッセージを読み取りながら言葉に置き換え、それを他者と共有する。
“感じた”ことをそのままに、ライブ感をもって伝えあうこと。
そしてなぜそう感じたのか、またなぜそう感じさせるのかを考えてみる。
イタリアはピエモンテ州のワイン11種類を題材に、
ラシーヌ様主催による大変興味深い勉強会が、
営業終了後のランピアさんで開催されました。





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はじまりの合図は大樽熟成によるおおらかなドルチェット酒。
樹齢が高く密度感もあるマルカリーニと、穏やかながら
しっとりとしたエキスを感じさせる官能の媒体、カッペッラーノ。
ラ・モッラとセッラルンガの対比、ドルチェットに対する両家のスタンスの違い。

第二ラウンドはバルベーラ酒。溌剌とした酸が漲るカッペッラーノに、
唯一アスティ地区から参戦のトリンケーロは、良年のみに産出される
ヴィーニャ・デル・ノーチェ2006を。果実の凝縮度、絶妙のバランス感覚、
そして細く長くゆらめくような余韻。
「バルベーラはアスティ地区の方がいい。」
自信満々なエツィオ・トリンケーロのどや顔が思い浮かびます。

バローロは6種類。
まずはマルカリーニのブルナーテ2008と
プリンチピアーノのセッラルンガ2009。
どちらも明るく薄めの色合いながらエキスに富み、
柔らかい果実味としなやかなタンニンに支えられた、
伝統と革新のいいとこどり的なバローロ。

残り4つのワインは新聞紙にくるまれセミ・ブラインド方式で。
骨格があり、タンニンも強く若々しい印象のネッビオーロは
リヴェッラ・セラフィーノのバルバレスコ2007年。
分かって飲んでたらおそらく気づかなかったかもしれない、
エレガントさの奥にある芯の強さが印象的。

果実の凝縮した旨み、たっぷりとした余韻を感じたのは
プリンチピアーノのバローロ・ボスカレート2007年。
「カカオっぽいニュアンスもありますよね」という声もあり、
ピエモンテ以外のワインかも?と思わせる複雑さ、
懐の深さみたいなのが窺がえました。

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そして本日のハイライトは最後の2本。
香りも味わいも余韻も、まったく異なるワインかと思いきや。。。
どちらもカッペッラーノによる2006年のバローロ。
一方は台木に接木したピエ・ルペストリス・ネビオリ、
そしてもう一方は接木していないピエ・フランコ・ミケでした。

なんとなく言葉のイメージから、先入観として抱いていたのは
ルペストリス・ネビオリ≒男性的、かっちりとした強さ
フランコ・ミケ≒女性的、柔らかく繊細
というものでした。

しかし2006年という若さゆえか、ルペストリス・ネビオリは
すでに開き始めたような印象があり、各要素もほどよく現れていて
今飲んでおいしい、そう思えるワインでした。

一方のフランコ・ミケはさほど愛想はないものの、内に秘めるパワーというか、
シリアスな要素がたくさん詰まったような印象。もう少し時間がたてば
一気に花開くのかも、、そう思わせるポテンシャルを感じさせてくれました。

ワインの味わい = 品質 × コンディション

品質とは各生産者の哲学・知恵・技術と努力がワインとして結晶したもの。
それを現地そのままのコンディションで飲めたときにはじめて、
生産者の想いに触れられるのかもしれません。

偉大なワインを生み出すピエモンテ州。
テロワールの違い、ヴィンテージの違い、そして各生産者の技量、力量、腕前。
言い換えるならばセンスとでもいえるでしょうか。

まだまだ奥深く可能性に満ちたピエモンテワイン界。
その潮流の一端に触れることができ、また考えるきっかけを
与えてくれた、貴重な勉強会でした。

第4回目はフリウリ州について、2014年1月に大阪市内のレストランで
開催予定です(すいませんが業務店様対象となります)。
※一般の方向けのワインセミナーは、何かできればと企画中です。
お楽しみに!

ご興味のある方はワインショップFUJIMARUまで、
お気軽にお問合せください。 06-6643-2330

Dai Aramaki
by kokusan_fujimaru | 2013-11-29 17:13 | イタリアワイン