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2011年 09月 09日 ( 1 )


去る8月27日に甲府で行われた国産ワインコンクールの表彰式と公開テイスティングに参加して来ました。

ご存じの方も多いかと思いますが このコンクール 日本中のワイン生産者がそれぞれの思いを込めて造ったワインを出品し審査の後、部門最高賞、金賞~銅賞までを獲得した約300種のワインが一堂に会し、造り手達と直接話ができるというものです。
造り手は様々、常連の大手ワークスチームもあればその対極の家族数人でのプライベートチームもあります。

開始の時間には会場はもう参加者でいっぱいです。300種もあるとどこから始めるか慎重に考えないと酔いつぶれてしまいます。それで私達フジマルとお取引頂いている10数社さんのワインからはじめました。

長野のヴィラデストさんは少ない人数でやっていらっしゃいますが安定したシャルドネでブルゴーニュを感じさせます。震災復興の気概を感じさせる岩手のエーデルワインさんは7種類ほど入賞されブースも活気にあふれています。ツヴァイゲルトが光っていました。山形の高畠ワインさんは8種類も入賞され各部門で幅広く評価されていました。スパークリング2種が本領発揮です。北海道ワインさんは北米系品種部門を総ナメにして、キャンベル、ナイアガラ、デラウエアとほんのりした甘味が穏やかな気持ちにしてくれます。

大阪から会場に来られているレストランの方たちに情報をもらいながら更に飲み進んでいきます。熊本ワインさんは低価格のシャルドネから希少なシャルドネまで入賞され、どのレンジでも力を発揮されています。キスキッカのコストパフォーマンスに改めて感心しつつ、宮崎の都農ワインさんへ 赤、白、ロゼと入賞されていましたが私にはなじみ深いロゼが印象的でした。
 
さていよいよホームグランド山梨のワインです。辛口甲州部門の最高賞をとられた蒼龍さん、シトラスセント甲州、インパクトがあってとても美味しく頂きました。ただ生産本数が少なく完売だそうです。社長さんの笑顔が印象的でした。中央葡萄酒さんのグレイスシリーズは変幻自在、同じ甲州で樽の有無、酸の強弱、旨みの濃淡。色々楽しませてもらいました。丸藤ルバイヤートさんのシャルドネは緻密な印象。シャトー酒折さんの甲州樽発酵はスケールの大きさを感じます。そしてダイヤモンドさんは2種のみのブースでしたがエキサイティングでした。甲州のやや残糖微発泡のものと、スキンコンタクトを48時間した甲州で高濃度の旨みをもつM/P48 (巷では48が流行りなのでそのまま命名。) 気合いのはいった白です。
     
ここでやっと一息。つぎに飲んだことのない造り手さんのブースを回ってゆきます。気になるのは甲州とベリーA。個人的にこのふたつの品種の酸をどのように活かしているのか興味あったのですが、ベリーAのワインにとても印象的な1本がありました。
コンテストではともすれば果実味を凝縮した赤が高く評価されるなか、やさしい口当たりでみずみずしい果実味、のびやかな酸味、聞けば山梨県北部で産せられその冷涼な気候がこのワインを特徴づけるとのこと。時間があれはそのワイナリーまで行ってみたいと思うワインでした。
出品数が多く全てをテイスティングすることはできませんでしたが、多くの生産者の方々にお会いできたことが今回の一番の収穫でした。多くの場合ワインのみを飲んで判断しますが、このようにほんの短い間でも言葉を交わすと人柄や雰囲気が伝わってきます。改めて飲んでみるとその人に似ているように思えたり、なぜそのワインができたかを知ることができます。思いが溢れている人のワインは多くの人を惹きつける力をもっています。

栽培 醸造だけでなく販売に関しても熱い思いをきかせてくださった方がいらっしゃいました。育てて造ってそれを売ってというサイクルを実践することの大変さを秘めながら、いたってシンプルな生き方なんだと言われた顔は受賞とはまた別の自信に満ちて見えました。

国産ワインの利点はお金や語学力がなくてもこのサイクルを体感できることにあると思います。
そして体感できたものが私達に新たなものを与えてくれるのではないかと思うのです。
人とワインが直結していると感じることが国産ワインの盛り上がりを支えているのではないかと思いつつ会場をあとにしました。
                                         Inagaki
by kokusan_fujimaru | 2011-09-09 13:10