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もうどうにもたまらない匂いを発しながら、居丈高な佇まいで皿の真ん中に鎮座する
茶色くてぶ厚い物体、その名はハンバーグ。小脇にキャベツの千切りを従え、
しんがりには懐かしのナポリタン・スパゲッティ。冠には黄身を内包したままの
華奢な目玉焼きをいただき、いったいどこから手を付けていいのやら
途方に暮れる始末。

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意を決してフォークをハンバーグにあてがいました。
それまでじっと堪えていたのに、土俵を割ったとたん
あられもなく滲み出てくる肉汁。
職人の意地と誇りが込められた、熱いアツい肉汁でした。

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今回のウラなんば情報は、大阪ミナミの洋食屋「欧風料理 重亭」さんへ。
同じくミナミの老舗洋食店「しき浪」さんが閉店されたのはつい先日のこと、
いまやミナミの洋食ニーズを一手に担っているといってもいいでしょう。

お昼時ということもあり店内は満席。明るく活気に満ちた店内は、
少し厳かな雰囲気のある外観からは想像がつかないかもしれません。

サービスの女性にお勧めを尋ねると帰ってきた答えは件のハンバーグ。
私の体格を見てすかさず1.5倍(270g)を勧めてくるあたりに、
さすが商人の街・大阪の洋食屋さんだな、と感心せずにはいられません。

話をハンバーグに戻します。
目玉焼きを割り、デミグラスソースによ~く浸したハンバーグをひと口。
その柔らかさと芳醇さはある程度予想し得たものでしたが、驚いたのは
意外なほどの軽快さでした。

軽いのではなく軽やか。ギュッと味は詰まっているのですが、
抜けがよく、もたれない美味しさ。長く持ったバットをぶんぶん振り回してくる
助っ人外国人に、いきなりセーフティーバントをくらったような驚きでした。

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そしてまた白ご飯によくあうんです。昭和21年創業時から継ぎ足しで
使っているというデミグラスソースに、自家製ケチャップソースを絡めた
照焼き醤油風味のソース。洋食でありながら日本人の琴線に触れる「なにか」を、
このソースは含んでいるんです。

そんなソースをたっぷりと身にまとわせたキャベツとナポリタンスパゲッティも
隅々まで完食。今回は白ご飯とのマリアージュでしたが、こちらではメニューの
すべてがお持ち帰り可能とのこと。いつかこのハンバーグを肴にクラシックな
ボルドーの赤か、野性的な南イタリアのアリアニコか、はたまた日本の
マスカットベリーAあたりを楽しんでみたいと思います。

「ごちそうさまでした。美味しかったです。」
「ありがとうございます~。またお越しくださいね~。」
年季の入った算盤を軽快に弾く音を背中に聞きながら、
大満足のうちにお店をあとにしました。

大阪ミナミへお越しの際にはぜひお立ち寄りください。

Dai Aramaki

欧風料理 重亭
大阪市中央区難波3-1-30
06-6641-5719
11:30~15:00
17:00~20:30
定休日:火曜日(祝日・祭日の場合は翌日)
by kokusan_fujimaru | 2013-09-22 16:29 | ウラなんば情報