2014年 03月 14日
奥野田ワイナリーから中村ご夫妻がご来店!
山梨は奥野田ワイナリーから、中村ご夫妻が来店されました。
ブドウ栽培からワイン醸造まで責任をもつ中村雅量さんと、
販売・広報その他いろんな面でワイナリーを支える中村亜貴子さん。

開始直後は少し緊張感もありましたが、お客様も増えワインもすすむと、
会話も弾むようになりました。一杯目は奥野田フリッツァンテ、
ほどよい気圧のガスが優しく溶け込んだ、アペリティフにぴったりな一杯。
まだリリース前でしたが特別に持ってきていただいたのが
ラ・フロレット・ハナミズキ・ブラン2013年。
丁寧に収穫した完熟甲州種を除梗した後、マセラシオンにより
甲州種が持つ果実本来の味わいを最大限に引き出した、
ややオレンジ色を帯びた白ワイン。
「茹でたお野菜の甘みとともに、ぜひ召し上がっていただきたいワインです。」
華やかなエチケットのイメージそのままの味わいに、
楽しそうな食卓風景が自然と思い浮かびます。
「ヨーロッパからの外来品種で、これは!というものを造りたかったんです。」
中村さんは日本にシャルドネなどの外来品種を植えた第一世代。
試行錯誤を繰り返しながら、少しづつ歩を進めた結果、目の前にあるワインができました。
2012桜沢シャルドネ 【オーク樽発酵】
しっかりとしたミネラルを感じさせるのは、ブドウ樹が根を張り巡らせ、地中深くの
養分を吸い上げ始めたから、とのことでした。2005年頃を境に、グッと味がのってきた
そうです。
良く熟した果実由来の柑橘類やハーブ、ミネラルの香りと、樽由来のバニラやナッツ、
キャラメルなどの香り。なめらかなコクのあるリッチな味わいですが、凛とした空気感
もあり、日本の食卓に違和感なく馴染みます。
あえてデキャンタージュをして提供されたのは、
ラ・フロレット・スミレ・ルージュ2012年。
華やかさよりも、口に含んだあとの旨みの乗り具合に思わず目を細めました。

「フローラルさではヨーロッパにかなわないが、ダシ的な旨みが日本のワインの真骨頂」
中村さんの自信に満ちた一言に、大いに頷かされました。
最後はライチっぽい甘みを感じさせるラ・フロレット・ローズ・ロゼ。
2013年は昨年のものより色調が濃く、さらに豊かな味わいに感じられます。
デザートワインとしてはもちろん、中華料理やエスニックフードにも好相性。
ワイナリーの設立経緯から畑や醸造場での細かい作業、
これからの展望、そしてワインに対する考え方までいろいろと
語ってくださった中村ご夫妻。なかでも印象的だったのは、
「ブドウにも野菜にも、その土地ならではのワックスみたいなものが
塗られているんです。それはその土地の太陽、水、空気、そして生物を通して
得られるんだと思います」というお話でした。
その土地の野菜を食べ、その土地の果物からできた飲みものを飲みながら、
その土地の太陽を浴びて暮らしていく。なんでもないようなことかもしれませんが、
それはすごく大切なことで、贅沢なことなのかもしれません。
奥野田ワイナリーのワインを飲んで、山梨を、そして日本を感じていただけたら幸いです。
パピーユジャポネーズ(なんば)、ワインショップFUJIMARU(日本橋)、そして
オンラインショップ・クラブパピーユにて販売しております。
みなさまのご来店、心よりお待ちしております。
Dai Aramaki
2013年 11月 30日
【週末テイスティング!】ココファーム/のぼっこ2013
果実がギュッと詰まっていて甘酸っぱく、どこか野生的なニュアンスも。
小公子というブドウから造られた、

ココファーム/のぼっこ2013年
今週末はこちらを無料でテイスティングしていただけます。
珍しい赤ワインのスパークリング。
泡はほどよく弾けるペティアンレベル。
小公子らしい飲みごたえがありながら、
さらりと広がっていく軽快な心地よさがあります。
ランブルスコ代わりに生ハムやサラミをつまみながら。
最初の乾杯の一杯にも。
肉じゃが、コロッケ、焼き魚。いつもの食卓にも
違和感なく溶け込みそうな感じです。
日本の赤ワイン用ブドウ品種として注目を集めつつある小公子。
そんな小公子の意外な一面を感じてもらえればと思います。
ココファーム/のぼっこ2013年
11月30(土)、12月1日(日)ともに13時~22時まで営業しております。
みなさまのご来店、心よりお待ちしております!
Dai Aramaki
2013年 11月 16日
【週末テイスティング!】シャトレーゼ/勝沼ソーヴィニヨンブラン2009
柑橘系の香りもかすかに影をとどめていて、
アフターをさらりと引き締める柔らかい酸が印象的。
今週末のテイスティングは

シャトレーゼ勝沼ワイナリー/勝沼ソーヴィニヨンブラン2009年
を開けて、みなさまのお越しをお待ちしております。
ここ2週ほど今年の新酒が続いていましたが、
たまにはしっぽりと熟成した日本ワインはいかがでしょう。
熟成とはいっても2009年、まだまだ若いかなと思ったら、
けっこう深く熟成している印象です。
正直、この手の味わいは苦手な方もいそうですが、
日本のソーヴィニヨンブランが4年の熟成を経て
どんな味わいになっているのか、大変興味深いテイスティング
ではないでしょうか。。
ぜひ実際に感じていただければと思います。
みなさまのご来店、心よりお待ちしております。
2013年 11月 09日
【週末テイスティング!】はすみふぁーむ/ナイアガラ・ドライ ヌーヴォー2013

はすみふぁーむ/ナイアガラ・ドライ ヌーヴォー2013
を開けてみなさまのご来店をお待ちしております。
溌剌とした香り、キリッと締まった味わいが好評だったナイアガラ・ドライ2012年。
こちら2013年はどんな仕上がりになっているんでしょうか・・。
いろんなワイナリーの2013年新酒を飲んだ印象では、
けっこう厚みがある、ふくよかな仕上がりになっているような気がします。
さて、週末にかけて新着ワインもいろいろ入ってきました。
ココファームの風のルージュ、
旭洋酒からはお待ちかね、千野甲州2012年。
奥野田葡萄園からはメルロ・カベルネソーヴィニヨン2011年などなど。
13時から22時まで営業しております。
お気軽にお立寄りください!
Dai Aramaki
2013年 10月 23日
串揚げにロゼワインはいかがでしょう。
日本橋にありますワインショップFUJIMARUは、
黒門市場の外れにありますので、毎日のようにここを通るわけですが、
先日新しいお店ができてました。
海鮮串揚げ「串誠」さん。
まだ店内は準備中のようでしたが、店頭に調理器具と出来立ての串揚げを並べて
営業されておられました。朝8時半から開いてるそうです。

豚ロースを1本テイクアウト。サラッとしたソースにくぐらせて熱々のうちに頬張ります。
衣はサクッと軽快、大ぶりな豚ロースは柔らかくむっちりとした質感。
噛むほどについ表情が緩んでしまう、それはそれは気持ちのいい串揚げでした。
これは海鮮や野菜の串揚げも楽しみです。
近くには天ぷら屋さんや、まぐろコロッケを作っているまぐろ屋さんもあり、
老舗のお豆腐屋さん、総菜屋さん含めてますます楽しいエリアになっています。
ワインショップFUJIMARUにお越しの際は、ぜひ黒門市場もお楽しみください。
さて。串揚げをいただきながらも、頭をよぎるのはワインのこと。
串揚げとワインを楽しませてくれるお店は大阪にもいくつかありますが、
ほんとによくあうと思うんですよね。。。脂をサラッと切ってくれる
爽やかな酸、閉じ込められた素材の旨みが露出したときに、それを受け止めてくれる
柔らかい旨み。
オリジナルソースとの相性もいわずもがなですし、小さなポーションの
串揚げにあわせて、ピンポイントでグラスワインの提案をいただくと、それはもう
芸術、ガストロノミーと言ってもいいのではないでしょうか。
そこまで突き詰めても楽しい世界がある一方で、
難しく考えなくても気軽に、すぐに楽しめるのが串揚げのいいところ。
野菜、海鮮、お肉といろんな素材が揃う串揚げに、この一本!と
おすすめするならば。ずばりロゼワインはいかがでしょう。

ダイヤモンド酒造のシャンテ・ロサード(左)。
愛らしいチェリーの香りに富み、軽快な酸は機動力十分。
若さ漲り柔らかく、いつのまにかスルスルと飲み干してしまう、
憎めない一本。
奥野田葡萄園の12ラフロレット・ローズ・ロゼ(中)はエチケットさながらの
華やかな香りを解き放つバブリー系ロゼ。ちょっと苦みのあるもの、
クセのあるチーズあたりをやんわりと包んでくれます。どんなに酩酊しても、
ゲヴュルツっぽいニュアンスが記憶に残る美味しさ。
中央葡萄酒からは11グレイス・ロゼ(右)を。
カベルネ・ソーヴィニヨンを中心にセニエで仕込んだ本格派。
明るい色のスーツを身にまとい一見軽薄そうに見えつつも、
実は胸板厚く、情にももろい頼れる課長、的な存在。
いかがでしょうか、、ロゼワイン飲みたくなってきませんか?
日本のワイナリーでは割と多種多様なロゼワインを造っていて、
これらを楽しまない手はないと思います。桜を愛でる国民性もありますし。。
この他にもたくさんのロゼワインを取り揃えて、
みなさまのご来店をお待ちしております。
Dai Aramaki
2013年 10月 19日
【週末テイスティング!】旭洋酒/ソレイユ トピネ ルージュ2012年
ドライフルーツ、黒い土、青野菜や根菜類が混じった、
山葡萄独特のほっこりとしたニュアンス。
口に含むとじわっと湿った酸味が横に広がり、
果実とタンニンがゆっくりと追いかけてくるイメージ。
中盤以降の味のふくらみと肉付きの良さ。
繊細な料理よりも、田舎にすむ母親が大量に仕込んでくれた、
トラディショナルな煮物はいかがでしょう。
癖のあるチーズ、猪肉や鹿肉などもやんわりと受け止めてくれそうです。
今週末の店頭無料テイスティングは、
旭洋酒/ソレイユ トピネ ルージュ2012年

を開けて、みなさまのお越しをお待ちしております。
自分自身このワインを飲んだのはほぼ一年ぶり。
特徴でもある根菜類っぽさは、輸入ワインに親しんだ方なら
ちょっと違和感を覚えるかもですが、一度舌に馴染むと、
不思議と心地いいものなんです。
なんといいますか、年齢を経てからやっとゴボウの美味しさが
分かるようになった、みたいな(笑)
山ブドウといえば小公子が人気ですが、この甲斐ノワールも
いつか?ブレークするのでは、とにらんでいます。。
鈴木ご夫妻を中心に自社畑とワイナリーを切り盛りする旭洋酒。
歴史のある古い建物ですが、きれいに手入れされ整然と道具が
並んだ醸造所から、こういうワインが産まれるんだと納得したものでした。
個人的にも大好きな旭洋酒のワイン。
それぞれ単品で購入もできますし、
(残りわずかですがワイナリーで完売したピノノワールとメルロもあります!)
今回は少しお得な
★ピノノワールも入ってます!旭洋酒おすすめワイン6本セット
をご用意しました。
当店在庫のみという商品もございます。売り切れ次第完売、
とさせていただきます。どうぞご了承ください。
週末の土日は試飲ワインを1本あけて、
みなさまのお越しをお待ちしております!
Dai Aramaki
2013年 10月 12日
【週末テイスティング!】塩山洋酒醸造/Japanese blend 赤 2012
口に含むとなめらかな果実味にかぶさるように、しっとりとした酸味が
華を添えます。
濃いワインか?といわれればそうかもしれませんが、たっぷりとした印象ではなく、
細身で俊敏な感じ。エレガントよりな山ブドウ系赤ワインといったところでしょうか。
今週末の店頭無料テイスティングはこちら、
塩山洋酒醸造/Japanese blend 赤 2012(写真左)

をご用意しまして、土、日、月祝と3日間みなさまのご来店をお待ちしております。
塩山洋酒工業は昭和32年設立の山梨でも老舗のワイナリー。
名前といいラベルといい、ややクラシックな印象のワイナリーでしたが、
若手の萩原弘基さんが加わってから、より斬新なラインナップが増えています。
日本独自のブドウ品種を大胆にブレンドし、樽のニュアンスと酸味の効かせ方が
ユニークなJapanese Blend 赤 2012。
そして白ワインではザルツベルク甲州2012(写真右・こちらは試飲のご用意はございません)。
ステンレス発酵させた甲州と、別の酵母で発酵させて樽熟成した甲州をブレンド。
トロピカルな香りとリッチなニュアンス、後味を引き締める繊細な酸がきれいに
融合した、山梨の甲州、というよりは萩原さんらしい甲州です。
斬新なボトルデザインもイメージぴったり。
伝統を受け継ぐというのも山梨の老舗ワイナリーにとっては大切なことですが、
新しい挑戦をしていく姿にも、心打たれるものがあります。
長年の経験を活かしながら、新しい試みも始まっている山梨のワイン。
これからもまだまだ面白くなりそうです。
Dai Aramaki
2013年 10月 05日
【週末テイスティング!】ダイヤモンド酒造/シャンテ・デラウェア・ドライ2013
口当たりはサラッとしていますが中盤にグリップがあり、終盤にはかすかな渋みも。
抑揚感があってフレッシュで活力のある味わい。
そして適度な渋みが、日本の食卓にのぼるごく普通のお惣菜を、ぐっと美味しくしてくれます。
肉じゃが、秋刀魚の塩焼き、筑前煮、きんぴらごぼう。
山菜の天ぷらや出し巻玉子も。
今週末の店頭無料テイスティングは、届いたばかりの今年の新酒、

ダイヤモンド酒造/シャンテ・デラウェア・ドライ2013
を開けてみました。
価格も手ごろですし、ダイヤモンド酒造らしい柔らかさ、味わいの豊かさが
表現されていると思います。種有デラウェアをスキンコンタクト(果皮を果汁に接触させること)
させることで絶妙のアクセントに。。。
これはぜひ飲んでいただきたいワインです!
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
Dai Aramaki
※道頓堀にフジマル醸造所あらわる!?
道頓堀リバーテラスにて「フジマル醸造所出張ワインバー」営業中!
土日祝は11時から昼酒も楽しめますよ~!
できたての生樽ワイン、大阪のワイン、日本のワインたくさんあります。
美味しいシュークルートや野菜のテリーヌ、チーズ盛合せもどうぞ。
2013年 09月 28日
【週末テイスティング!】アルプスワイン/AWプラチナコレクション甲州2010
懐かしい気持ちでワインを口に運ぶと、味わいは意外にしっかり系。
凝縮感があり、味がのっていて、細身ながらも前に出てきて主張する芯の強さ。
余韻にも確かな存在感があり、このワインでなきゃダメだ、
と思わせる何かがあるんです。
アルプスワイン/AWプラチナコレクション甲州2010

何度か週末テイスティングにも登場しています山梨のアルプスワインですが、
プラチナコレクションシリーズになるとさすがに存在感が違います。
※ワイノット最新号も販売しております。日本ワイン特集です!
ジャパニーズスタイルシリーズが土地と品種の個性をストレートに表現
しているとするならば、こちらは醸造家の考え方が反映された、
思いの詰まったワイン群。日本では珍しいシラーも、
そういえばプラチナコレクションシリーズでした。
日本の甲州種からできるワインをいろいろ飲んでいると、良くも悪くもみな平均点以上で
やや似通ったところが多いのも事実。しかし探してみると、まだまだ個性的な甲州は
あるみたいです。
秋のお魚、秋のお野菜、そして秋の山菜。秋深まるニッポンの食卓に、
甲州ワインはいかがでしょう。
今週末はアルプスワイン/AWプラチナコレクション甲州2010
を試飲で開けております。他にもいろんな甲州酒を取り揃えております。
どうぞお気軽にお立寄りください。
Dai Aramaki
2013年 09月 21日
【週末テイスティング!】中央葡萄酒/グレイス グリド甲州2012
ユリの花、白桃、白こしょう。葉っぱの匂いも入りまじり、
日本ワインらしい奥ゆかしい仕上がりに。
果実の旨みと柔らかい酸と、スーッと忍び寄るような細かい苦み。
それらがうまく配されていて、飲み込んだあとにキュッと
心地よい余韻が伝わります。
例えていうならば、お出汁に酢橘を絞ったような液体。
しっかりアルコールもあるのですが、それを目立たせない
統率のとれた指揮に、スタンディングオベーションを捧げたいくらい。
今がおいしい秋刀魚の塩焼きとどうぞ。
酢橘やレモンを絞って食べるようなお料理とは、
基本的になんでもあいそうです。
あ、ワインの名前をまだ書いてなかったですね。。。

中央葡萄酒/グレイス グリド甲州2012年
ジャパン・ワイン・チャレンジにおいて金賞、
最優秀日本ワイン賞およびトロフィー最優秀甲州賞を受賞したとか。
さもありなんといったところです。
国産ワインコンクールでも受賞の多かった中央葡萄酒。
ブドウの質の高さとハイレベルな醸造技術が組み合わさった
ワインは、どれを飲んでも安心できる美味しさです。
ワイン流通の本場ロンドンへも輸出されている中央葡萄酒。
日本ワインのおいしさを実感していただくのに格好の一本かもしれません。
本日9/21(土)~9/23(祝・月)まで三日間、店頭にて試飲いただけます。
三連休中はずっと営業しておりますので、ミナミへお越しの際は
お気軽にお立寄りください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております!
Dai Aramaki