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このところの日本ワインの品質向上はみなさまご承知のとおりと思います。
なかでも、甲州種を使った白ワイン。より洗練され、深みを帯びて、個性的なものが
増えてきたような気がします。

それまでは、どちらかというと地味で、控えめで、あまり特徴のない品種といわれてきた甲州。
しかし大手メーカーと富永博士の研究により、甲州が本来持っていた柑橘系のアロマを
引き出すことに成功。そしてその成果がワイナリー間で共有され、互いに切磋琢磨することで、
日本ワインのレベルがどんどん上がってきた、と言っていいのではないでしょうか。

そんな重要な役割を担われた富永敬俊さんは、残念ながら2008年6月8日に、
53歳でお亡くなりになりました。
富永さんは、ボルドー第二大学醸造学部で博士になられた唯一の日本人。
甲州のアロマの解明に多大な貢献をされ、さあこれからというときだっただけに、
急逝は多くの人に惜しまれました。

ボルドーでワインの香りに人生を捧げた富永敬俊さん。
ヴィノテークから出版された「甲州のアロマ」では、
その生い立ちからワインとの関わり、甲州の研究の模様、そして最後のときまで、
興味深く記されています。

ヴィノテーク「甲州のアロマ」_b0206537_1626816.jpg

レ・パピーユ・ジャポネーズにて、1,575円(税込)で販売しております。
甲州ワインを飲みながら、ゆっくり読んでみてはいかがでしょうか。

Dai Aramaki
# by kokusan_fujimaru | 2010-12-18 16:28

12月も半ばを過ぎ、今年もいよいよあと二週間あまりとなりました。
忘年会シーズンもピークを迎え、連日のお酒で多少弱ってる方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

私はというと、大阪の水にも慣れてきてピンピンしておりますが(笑)

さて、そんな飲み疲れな体調のときにお勧めしたいのが、
フランスのシードルと山形のシードル・エ・ポワレ。
アルコール度数は5.5%と7%で、どちらも低め。シュワシュワとした
柔らかい泡が心地よく、リンゴの香りが鼻孔をくすぐります。

フランスのシードルと山形のシードル・エ・ポワレ_b0206537_2111640.jpg

フランスのシードルはりんごの名産地ブルターニュ産。
造り手のル・セリエ・ド・ボールは有機栽培を実践し、手間ひまをかけて
りんごを育てています。醸造段階でも一切の薬品を使用しないという
ナチュラルなシードル造りを徹底しており、ほのかな苦みのある、
バランスの取れた辛口に仕上がります。

山形のシードル・エ・ポワレはタケダワイナリーから今年新しく発売されたもの。
果実王国・山形で採れたふじ林檎80%とラ・フランス20%をブレンドして、
果物の香りが引き立つように、瓶内一次発酵(アンセストラル法)による
発泡酒に仕上げています。

こちらもサン・スフル(亜硫酸無添加)、無ろ過のため活き活きとした旨みが
いっぱいに詰まっています。そして熟したラ・フランス果肉の、あのトロッとした
なめらかさも感じられて、思わずニンマリ。

アルコール度数も低いので、軽いブランチにもぴったり。
ケーキを食べながら、果物をつまみながら。リラックスして
楽しめるお酒です。あまりお酒に強くない方へのプレゼントにも、
最適ではないでしょうか。

飲み疲れた日にはぜひシードルを!
みなさまのご来店心よりお待ちしております。

Dai Aramaki
# by kokusan_fujimaru | 2010-12-16 21:12

堺筋本町にあるカーヴ・デ・パピーユで先日から始まった
200円テイスティング企画

試飲すべきワインが膨大にあるのですが、とてもスタッフだけでは
消費が追いつかず・・。それならばお客様にも試飲してもらったらいいのでは?
ということから始まった企画です。

テイスティング参加料として200円をいただき、グラスを一つお渡しします。
あとは、開いてるワインをご自由にテイスティングしていただけます。
時間は12:30~22:00、テラス席もしくはパピーユ店内でご試飲できます。
カーヴ・デ・パピーユの地図はこちら

あくまで試飲です。
断じて飲み放題ではありませんので、ご注意を(笑)

どんなワインが開いているのかは店長のツイッターでご案内しています。
そして今日は、レ・パピーユ・ジャポネーズでも扱っています、
滋賀のヒトミワイナリーが試飲可能!ほかにもいくつかの国産ワイン
が開いてるみたいなので、気になる方はぜひ行ってみてください。

カーヴ・デ・パピーユでひとみワイナリー試飲できます。_b0206537_1424765.jpg

堺筋本町のカーヴ・デ・パピーユからなんばにあるレ・パピーユ・ジャポネーズ
までは、歩いておよそ25分くらいでしょうか。ちょうどこの時期は御堂筋の
淀屋橋交差点~北久宝寺町3丁目交差点あたりでイルミネーション
をやってる
みたいなので、お散歩にもちょうどいいかと。

みなさまのご来店、心よりお待ちしています。

Dai Aramaki
# by kokusan_fujimaru | 2010-12-15 14:26

さわやかな柑橘系の香りに、塩気を感じるようなキメの細かいミネラル感。
慎ましくすっきりとした味わいで、思わず焼き魚とか煮魚が欲しくなるような、
ドライなアフターテイストが心地よい白ワイン。

ニュージーランドかボルドーの白ワインを思わせる雰囲気がありますが、実はこれ、
日本のワインなんです。それも大阪から割と近い、滋賀県は東近江市にある
ヒトミワイナリーの「無濾過上澄み・淡海(おうみ)」、ブドウ品種はなんと
シャルドネとマスカットのブレンドでした。(写真の一番右です)

ヒトミワイナリーあります。_b0206537_1858388.jpg

しかしマスカット系の華やかな香りは抑えられていて、食中酒としてスッと寄り添う、
控えめで小気味いい美味しさ。これからの季節お鍋にもピッタリではないでしょうか。

もう一つの白ワイン「Tar tar WINE 2008 No.3」(写真の真ん中)は、
樹齢12年を経たシャルドネをフレンチオークにて発酵させ、オリと接触させながら
熟成後、樽上部の透明部分のみを補酸・濾過を行わず生詰めしたもの。
はちみつやドライフルーツに樽の香りが優しく溶け込んだ、
複雑でバランスのいい味わいに仕上がっています。

名前が「タルタル」と読めてしまうので樽のニュアンスが強いのかと思いきや、
とてもキレイな印象。根菜類の煮物や山菜、豚しゃぶ、そしてもちろん洋食にも
合わせやすそうです。ホームページの紹介文には「ホタテを軽くグリエし香り高い
ボルチーニ&バルサミコのソースを添えて食べてみたい気持ち・・」とありましたが、
想像するだけでヨダレものでしょう!

赤ワインではかわいい猫のラベルが印象的な「身土不二・竜王雪野山ベリーA 2009
がオススメです。地元で産出される原料にこだわって造ることで、新たな食運動の起点
としたいとのこと。色合いは薄く淡い印象ですが、ジワーッとあとから染みてくるような、
振り向かずにはいられない美味しさ。
こたつに入ってお鍋でもつつきながら、みんなでゆっくり楽しみたい感じです。

ほかにもご紹介したいワインがありますが、今回はこの3種類を。大阪から割と近くで、
こんなワインが造られていたなんてちょっと驚きですが、ぜひ飲んでいただきたいと
思います。数量少なめですので、気になる方はどうぞお早めに。

Dai Aramaki
# by kokusan_fujimaru | 2010-12-14 19:02

今年も残すところあと20日。
そしてこの20日間も、あっという間に過ぎるのでしょうが・・。

さて年末年始のスケジュールをご案内いたします。
レ・パピーユ・ジャポネーズは基本的には定休日なしですが、

1月1日から3日まで、お休みをいただきます。

年内は12月31日の22時まで、
しっかり営業しております!


年越しシャンパーニュや新年の乾杯ワインなどなど、いかがでしょうか。
年始は1月4日12時より営業いたします。

12月は毎日、12時~22時まで営業しておりますので、
お近くにお越しの際にはぜひ、お立ち寄りください。
その日のお料理に合わせて楽しめる気軽なワインを、
たくさんご用意しています。

みなさまのご来店、心よりお待ちしております。

カヴィスト 荒槙 大(あらまき だい)


2坪だけの小さなワインショップ
≪レ・パピーユ・ジャポネーズ≫
住所:大阪市中央区心斎橋筋2丁目5番15号 クロスホテル1F
TEL:06-6211-8141
営業時間:12:00~22:00
年末年始は1/1~1/3のみお休みをいただきます。
年内は12/31 22:00まで営業しています。

≪オンラインショップ:CLUB PAPILLES≫
http://www.wineshopfujimaru.com/
# by kokusan_fujimaru | 2010-12-11 22:00 | お店について